ドローンで体育館を3D化|Avata360と3D Gaussian Splatting(3DGS)の実証実験

Avata360で撮影した映像から3DGSを作成しました

三協ドローンでは、360度カメラを搭載したFPVドローンを活用した、
3次元空間の記録・可視化について技術検証を行っています。

今回は、360度カメラを搭載したFPVドローン(以下「Avata360」)を使用して体育館内部を撮影し、
3D Gaussian Splatting(3DGS)による3次元モデルを作成しました。

3DGSは、従来の3Dポリゴンモデルとは異なる方法で空間を表現する技術で、
写真に近い質感を保ったまま、自由な視点から空間を閲覧できることが特徴です。

撮影方法

体育館内部をAvata360で飛行し、異なる高さから周回撮影を行いました。

  • 高度 約2m
  • 高度 約4m
  • 高度 約6m

それぞれの高さで体育館内を周回し、360度映像を記録しました。
その映像からフレーム画像を抽出し、カメラ位置の推定、3次元再構成、
3D Gaussian Splattingの生成処理を行っています。

3DGS生成時の主な処理結果

  • 入力画像数:約1,692枚
  • 使用フレーム数:141
  • カメラモデル:360度(Equirectangular)
  • 3Dポイント数:約153,174点
  • 観測数:約775,122
  • 平均トラック長:約5.06
  • 平均再投影誤差:約0.793px

カメラ位置推定にはSfM(Structure from Motion)処理を使用し、
その結果をもとに3DGSデータを生成しています。

作成した3DGS

下のビューアでは、実際に作成した体育館内部の3DGSをご覧いただけます。
マウスやタッチ操作で視点を移動し、自由な角度から確認できます。

※閲覧環境や通信速度によっては、表示に時間がかかる場合があります。

3D Gaussian Splatting(3DGS)とは

3D Gaussian Splattingは、多数のGaussian(ガウシアン)と呼ばれる要素を使用して、
3次元空間を表現する技術です。

従来のフォトグラメトリで作成するポリゴンモデルとは異なり、
写真のような質感を保持したまま、高速かつ滑らかに空間を表示できる特徴があります。

  • 写真に近いリアルな質感
  • 自由視点での空間閲覧
  • Webブラウザ上での共有
  • 建物内部や設備の現況記録
  • 施工記録やデジタルアーカイブへの活用

今回の検証で分かったこと

360度カメラを搭載したドローンで複数高度から撮影することで、
広い屋内空間でも3DGSによる空間再現が可能であることを確認できました。

一方で、床や天井など模様が少ない部分や、撮影条件によっては、
Gaussianが不足したり、黒く欠損して表示される部分も確認されました。

今後は、撮影ルート、飛行高度、画像抽出間隔、
カメラ位置推定方法などを改善し、より高品質な3DGS生成を目指します。

今後の活用について

今回の検証では体育館を対象としましたが、
今後はさまざまな施設や設備への応用を検討しています。

  • 建築物・施設の現況記録
  • 工場・プラント設備の記録
  • 施工状況の保存
  • 災害現場のデジタル記録
  • 文化財や施設のデジタルアーカイブ
  • 点検・維持管理への活用
  • デジタルツイン構築の基礎データ

三協ドローンでは、通常の空撮や動画撮影だけでなく、
3Dモデル、3D Gaussian Splatting、デジタルツインなど、
ドローンを活用した新しい空間記録技術についても検証を進めています。


ドローン撮影、施設の3D化、3DGSやデジタルツインに関するご相談も承ります。
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